先天上斜筋麻痺で正しいのはどれか。
先天上斜筋麻痺で正しいのはどれか。
- ⑴ 回旋複視を自覚する。先天性では感覚的な適応により、回旋複視を自覚することは少ないです。
- ⑵ 顎上げの頭位異常がみられる。典型的な頭位異常は麻痺眼と反対側への頭部傾斜です。顎下げを伴うことはあります。
- ⑶ 広い垂直方向の融像域をもつ。長年の代償で垂直融像域が広く、後天性との鑑別に役立ちます。
- ⑷ 両眼性は大角度の内方回旋偏位を伴う。両眼性では大角度の外方回旋偏位を伴います。
- ⑸ 片眼性の水平偏位はA 型斜視の形になる。上斜筋の外転作用が下方視で弱まるため、V型斜視の形をとりやすいです。
解説
正解は⑶です。先天上斜筋麻痺では、長年の上下偏位を代償するために垂直方向の融像域が広くなり、10Δ以上の上下偏位でも融像できることがあります。この点が後天性との鑑別に役立ちます。感覚的な適応があるため回旋複視を自覚することは少なく、頭位は麻痺眼と反対側への頭部傾斜が典型で、長期の頭位異常で顔面非対称を伴うこともあります。両眼性では大角度の外方回旋偏位を伴い、水平偏位は下方視で内斜方向に寄るV型を示しやすいです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-10.html)を加工して作成