66 歳の男性。健康診査で左の眼底異常を指摘され、精査のために来院した。視力は右…
66 歳の男性。健康診査で左の眼底異常を指摘され、精査のために来院した。視力は右1.2(矯正不能)、左0.7(0.9×+0.50D)であった。左眼の眼底写真とOCT(別冊No. 9)を別に示す。この疾患で正しいのはどれか。
- ⑴ 欧米人に多い。ポリープ状脈絡膜血管症は日本人を含むアジア人に多い病型です。
- ⑵ ドルーゼンを生じる。ドルーゼンは典型的な加齢黄斑変性で多く、この病型では目立たないことが多いです。
- ⑶ 神経網膜内の病変から起こる。病変は脈絡膜の血管異常から起こり、神経網膜内ではありません。
- ⑷ 抗VEGF 薬治療に反応しない。抗VEGF薬治療に反応し、光線力学的療法と併用されることもあります。
- ⑸ 診断にはインドシアニングリーン蛍光眼底造影検査が有用である。脈絡膜のポリープ状病巣はインドシアニングリーン蛍光造影で描出され、診断に有用です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。写真は確認できませんが、66歳男性で健診時に発見された眼底異常と公表正答から、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)が考えられます。PCVは脈絡膜の異常血管網とその先端のポリープ状病巣からなり、日本人を含むアジア人の高齢男性に多い滲出型加齢黄斑変性の一型です。脈絡膜の病変はフルオレセインでは見えにくいため、インドシアニングリーン蛍光眼底造影でポリープ状病巣を確認することが診断に有用です。治療には抗VEGF薬や光線力学的療法が用いられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-10.html)を加工して作成