身体表現性障害〈心因性視能障害〉で誤っているのはどれか。
身体表現性障害〈心因性視能障害〉で誤っているのはどれか。
- ⑴ 頭部CT は正常である。器質的な異常がないため、頭部CTは正常です。
- ⑵ ERG 検査で錐体応答が消失する。心因性ではERGは正常で、錐体応答の消失は錐体ジストロフィなど器質疾患の所見です。
- ⑶ OCT でellipsoid zone は正常である。網膜の構造は正常なので、ellipsoid zoneも保たれます。
- ⑷ Goldmann 視野計検査でらせん状視野がみられる。らせん状視野は心因性視覚障害に特徴的な所見です。
- ⑸ レンズ打ち消し法〈レンズ中和法〉で矯正視力が向上する。打ち消し合うレンズで「矯正した」と思わせると視力が向上することがあります。
解説
正解は⑵です。身体表現性障害(心因性視覚障害)は、器質的な異常がないのに視力低下や視野異常を訴える状態で、小児では学校や家庭のストレスが背景にあることがあります。頭部CTやOCTなどの画像検査、ERGなどの電気生理検査は正常で、OCTのellipsoid zoneも保たれます。Goldmann視野計ではらせん状視野や管状視野がみられ、度数の打ち消し合うレンズを組み合わせるレンズ打ち消し法で視力が向上することが診断の手がかりになります。ERGで錐体応答が消失すれば錐体ジストロフィなどの器質疾患を考えます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-10.html)を加工して作成