9歳の女児。乳児期からの眼の揺れと動揺する頭位異常を主訴に来院した。正面位で数分…
9歳の女児。乳児期からの眼の揺れと動揺する頭位異常を主訴に来院した。正面位で数分間にわたって、両眼開放下で記録した水平誘導の電気眼振図〈ENG〉(別冊No. 6)を別に示す。診断名はどれか。
- ⑴ 解離性眼振解離性眼振は左右の眼の振幅が異なる眼振で、向きの周期的反転は示しません。
- ⑵ 顕性潜伏眼振顕性潜伏眼振は固視眼方向に急速相をもつ眼振で、周期的に反転しません。
- ⑶ 周期交代性眼振正面視で眼振の向きが数分周期で交代し、頭位異常も変化するのが特徴です。
- ⑷ 潜伏眼振潜伏眼振は片眼遮閉で出現する眼振で、両眼開放下では目立ちません。
- ⑸ 注視方向性眼振注視方向性眼振は注視した方向へ向かう眼振で、正面視で周期的に反転しません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。周期交代性眼振は、正面視で衝動性眼振の向きが数分の周期(およそ1~2分ごと)で左右に交代する眼振で、眼振の向きに合わせて頭位異常も周期的に変化(動揺)します。数分間にわたる電気眼振図で急速相の向きが周期的に反転していれば診断できます。先天性のほか、小脳の障害による後天性もあります。潜伏眼振は片眼遮閉で出現し、注視方向性眼振は注視した方向に向かう眼振で、周期的な反転は示しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-10.html)を加工して作成