8 歳の男児。電車に乗車中、景色を見ているときに眼が揺れていることに母親が気付き…
8 歳の男児。電車に乗車中、景色を見ているときに眼が揺れていることに母親が気付き来院した。視力は両眼ともに1.2(矯正不能)である。考えられるのはどれか。
- ⑴ 動揺視がある。生理的な視運動性眼振では、景色が揺れて見える動揺視は自覚しません。
- ⑵ 静止位がみられる。静止位は先天眼振などでみられる所見で、生理的眼振にはありません。
- ⑶ 生理的眼振である。流れる景色を追う視運動性眼振(鉄道眼振)で、健常者にみられる生理的眼振です。
- ⑷ 先天眼振が疑われる。視力が良好で、普段は眼振がないため、先天眼振は考えにくいです。
- ⑸ 頭部MRI による精査が必要である。生理的眼振のため、頭部MRIによる精査は必要ありません。
解説
正解は⑶です。電車の窓から流れる景色を見ているときに眼が揺れるのは、動く視野を追従する緩徐相と、視線を戻す急速相を繰り返す視運動性眼振(鉄道眼振)で、健常者にみられる生理的眼振です。両眼とも矯正不要で視力1.2と良好であり、日常で眼振を指摘されていないことからも病的な眼振ではありません。先天眼振とは異なり動揺視や静止位はなく、頭部MRIによる精査も必要ありません。保護者には生理的な現象であることを説明すれば十分です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-10.html)を加工して作成