43 歳の男性。累進屈折力眼鏡を処方されたが、自動車カーナビゲーションディスプレ…
43 歳の男性。累進屈折力眼鏡を処方されたが、自動車カーナビゲーションディスプレイの文字が横にぶれて見えることを主訴に来院した。片眼でも同様の症状が起こるという。この患者にみられるのはどれか。
- ⑴ 色収差色収差は高屈折率レンズの周辺で色のにじみとして現れ、横ぶれの主因ではありません。
- ⑵ ハローハローは光源の周りに輪が見える現象で、本例の訴えとは異なります。
- ⑶ 球面収差球面収差はレンズ周辺での焦点ずれで、累進レンズの側方の揺れの主因ではありません。
- ⑷ 非点収差累進帯側方の非点収差により、像がぼやけて揺れて見えます。
- ⑸ プリズム効果片眼でも起こるため、両眼のプリズム効果のずれでは説明できません。
解説
正解は⑷です。累進屈折力レンズでは、遠用部と近用部をなめらかにつなぐため、累進帯の両側の側方部に非点収差(意図しない乱視成分)が生じます。視線を横に動かしたときにこの部分を通ると、像がぼやけたり揺れたりゆがんで見え、カーナビなど横方向にある表示が横にぶれて見えます。片眼でも起こることから、両眼の像のずれによるプリズム効果ではなくレンズの収差と考えられます。慣れや設計の異なるレンズへの変更で対応します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-10.html)を加工して作成