25 歳の男性。2年前から右眼が眼鏡を装用しても見えにくいことを主訴に来院した。…
25 歳の男性。2年前から右眼が眼鏡を装用しても見えにくいことを主訴に来院した。視力は右0.05(0.1×-13.00D)であった。前眼部細隙灯顕微鏡写真(別冊No.11A)及び角膜形状解析装置検査の結果(別冊No. 11B)を別に示す。考えられる疾患はどれか。
- ⑴ 翼状片翼状片は鼻側結膜が角膜へ侵入する疾患で、強度の近視化は起こしません。
- ⑵ 円錐角膜若年者の進行性の近視性不正乱視と角膜形状解析の局所的急峻化は円錐角膜に典型的です。
- ⑶ 角膜潰瘍角膜潰瘍は感染などによる急性の病変で、痛みや充血を伴います。
- ⑷ 角膜ジストロフィ角膜ジストロフィは角膜の混濁が主体で、形状変化による強度近視は典型ではありません。
- ⑸ 単純ヘルペス角膜炎単純ヘルペス角膜炎は樹枝状病変などを示し、2年間進行する近視化とは合いません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。円錐角膜は思春期から青年期に発症し、角膜中央~下方が菲薄化して前方へ突出する疾患で、進行性の近視性乱視と不正乱視を生じ、眼鏡では矯正視力が出にくくなります。細隙灯顕微鏡ではFleischer輪やVogt線条、突出した角膜がみられ、角膜形状解析では下方の局所的な急峻化が特徴です。本例の強い近視と眼鏡矯正不良はこれに合います。治療はハードコンタクトレンズ、角膜クロスリンキング、角膜移植などです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-10.html)を加工して作成