8歳の女児。学校健診で弱視を疑われて来院した。右+4.00D ○ cyl-1.0…
8歳の女児。学校健診で弱視を疑われて来院した。右+4.00D ○ cyl-1.00D180°、左-1.00D で眼鏡を試した。眼鏡レンズ中心から1.5 cm 下方視したところ、上下の複視が出現した。このとき生じているプリズム効果の左右差〔Δ〕はどれか。
- ⑴ 22Δは片眼の値や差の取り方を誤った値です。
- ⑵ 44Δでは右眼の4.5Δと左眼の1.5Δが逆向きであることを考慮していません。
- ⑶ 6右眼4.5Δ基底上方と左眼1.5Δ基底下方で、左右差は6Δです。
- ⑷ 88Δは球面度数+4.00Dをそのまま用いるなど、垂直経線の度数を誤った値です。
- ⑸ 1010Δは計算の前提を誤った値です。
解説
正解は⑶です。上下方向のプリズム効果は垂直経線(90°方向)の屈折力でPrenticeの式(Δ=cm×D)から求めます。右眼の90°経線の屈折力は+4.00-1.00=+3.00D、左眼は-1.00Dです。レンズ中心から1.5cm下方を通して見ると、右眼は1.5×3=4.5Δの基底上方、左眼は1.5×1=1.5Δの基底下方のプリズム効果が生じます。向きが逆なので左右差は4.5+1.5=6Δとなり、上下の複視の原因になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-10.html)を加工して作成