52 歳の男性。近方の見えにくさを自覚し、来院した。視力は両眼ともに0.3(1.…
52 歳の男性。近方の見えにくさを自覚し、来院した。視力は両眼ともに0.3(1.5×-2.00D)である。調節力は1.00D であった。遠用部には-2.00D、近用加入度+2.00D の累進屈折力眼鏡を処方した。この眼鏡で明視できない範囲はどれか。
- ⑴ 無限遠から眼前1m遠用部の完全矯正と調節1.00Dで、無限遠から1mまで明視できます。
- ⑵ 眼前1m から眼前50 cm累進屈折力レンズの中間部を用いれば、1mから50cmも明視できます。
- ⑶ 眼前50 cm から眼前33 cm近用部では遠点50cm、近点約33cmとなり、この範囲は明視できます。
- ⑷ 眼前50 cm より近方50cmから33cmまでは近用部で明視できるため、すべてが見えないわけではありません。
- ⑸ 眼前33 cm より近方近用部の近点は1/(2+1)≒33cmで、これより近方は明視できません。
解説
正解は⑸です。遠用部(-2.00D)は完全矯正なので、調節力1.00Dで無限遠から1mまで明視できます。近用部は-2.00+2.00=0Dとなり、近視2.00Dが残るため遠点は50cmで、調節1.00Dを加えると近点は1/(2+1)=約33cmです。つまり近用部で50~33cmを明視でき、1m~50cmは累進帯の中間部で見ることができます。したがってこの眼鏡で明視できないのは、眼前33cmより近方です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-10.html)を加工して作成