59 歳の女性。3か月前から左眼のかすみを自覚し受診した。視力は右1.0(矯正不…
59 歳の女性。3か月前から左眼のかすみを自覚し受診した。視力は右1.0(矯正不能)、左0.9(矯正不能)。静的視野検査の結果(別冊No. 7)を別に示す。前眼部、中間透光体および眼底に異常を認めない。予想される病変部位はどれか。
- ⑴ 左視神経左視神経の障害では左眼のみの視野障害となります。
- ⑵ 視交叉交叉線維が障害され、両耳側の視野障害を来します。
- ⑶ 左視索左視索の障害では右同名半盲となります。
- ⑷ 左外側膝状体左外側膝状体の障害では右同名半盲が典型です。
- ⑸ 左後頭葉左後頭葉の障害では右同名半盲となります。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。視野図は確認できませんが、視力が両眼ともほぼ良好で、前眼部から眼底に異常がないのに左眼のかすみを自覚していることから、正答の視交叉病変が考えられ、両耳側の視野障害(両耳側半盲や上耳側の欠損)が示されていると推測されます。下垂体腺腫などが視交叉を下方から圧迫すると、交叉する鼻側網膜由来の線維が障害されます。片眼だけの自覚でも両眼に視野異常がみられることがあり、頭部MRIで原因を検索します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-10.html)を加工して作成