22 歳の男性。円錐角膜のため経過観察中である。眼鏡で生活していたが、右眼の見え…
22 歳の男性。円錐角膜のため経過観察中である。眼鏡で生活していたが、右眼の見えにくさを訴えて来院した。矯正視力が右(0.4×-3.00 D ○ cyl-4.00 D 40°)まで低下していたため、ハードコンタクトレンズ〈HCL〉が処方され、矯正視力は右(0.9×HCL)に改善した。視力が改善した理由について最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 視野の拡大視野の拡大は視力改善の主な理由ではありません。
- ⑵ 透過率の変化透過率の変化は視力改善の主な理由ではありません。
- ⑶ 涙液層の改善涙液層は涙液レンズとして働きますが、目的は不正乱視の矯正です。
- ⑷ 頂間距離の変化頂間距離の変化による度数の差はわずかで、主な理由ではありません。
- ⑸ 角膜不正乱視の矯正涙液レンズが角膜表面の凹凸を補い、不正乱視が矯正されます。
解説
正解は⑸です。円錐角膜では角膜が菲薄化して前方へ突出し、強い不正乱視が生じます。眼鏡レンズは球面と円柱(正乱視)しか矯正できないため、不正乱視が進むと眼鏡では十分な視力が得られなくなります。ハードコンタクトレンズを装用すると、レンズと角膜の間を涙液が満たして涙液レンズとなり、角膜表面の凹凸を補って光学的に滑らかな面を作るため、不正乱視が矯正され視力が改善します。視野や透過率、頂間距離の変化は主な理由ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-10.html)を加工して作成