60 歳の男性。昨日からの左眼の眼瞼下垂と複視とを主訴に来院した。視力は右0.8…
60 歳の男性。昨日からの左眼の眼瞼下垂と複視とを主訴に来院した。視力は右0.8(矯正不能)、左0.6(矯正不能)。第1眼位で左眼外斜視と軽度の下斜視であった。まず行うべきなのはどれか。
- ⑴ 視野検査視野検査は動眼神経麻痺の緊急度判断には役立ちません。
- ⑵ 瞳孔検査散瞳の有無で動脈瘤による圧迫を疑うかが決まり、まず行うべき検査です。
- ⑶ Hess 赤緑試験Hess試験は眼球運動障害の評価で、緊急度の判断の後に行います。
- ⑷ 大型弱視鏡検査大型弱視鏡検査は緊急度の判断に役立たず、優先されません。
- ⑸ 9方向眼位検査9方向眼位検査も運動障害の評価で、瞳孔検査を優先します。
解説
正解は⑵です。60歳の男性に急に生じた左眼の眼瞼下垂と複視で、左眼の外斜視と軽度の下斜視があることから、左動眼神経麻痺が考えられます。動眼神経麻痺では、瞳孔の散大(瞳孔障害)を伴うかどうかで原因の緊急度が大きく異なり、散瞳を伴う場合は内頸動脈-後交通動脈分岐部の動脈瘤による圧迫を疑い、緊急の画像検査が必要です。糖尿病などの虚血性では瞳孔が保たれることが多いため、まず瞳孔検査を行います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-10.html)を加工して作成