34 歳の男性。まぶたの左右差を指摘され来院した。最近3か月は動悸、発汗および体…
34 歳の男性。まぶたの左右差を指摘され来院した。最近3か月は動悸、発汗および体重減少が著しい。正面写真(別冊No. 2)を別に示す。診断に必要なのはどれか。
- ⑴ 眼軸測定眼軸測定は屈折の評価で、甲状腺眼症の診断には用いません。
- ⑵ 眼球牽引試験眼球牽引試験は機械的な運動制限の確認で、診断の中心ではありません。
- ⑶ Hess 赤緑試験Hess赤緑試験は眼球運動障害の評価で、診断そのものには直結しません。
- ⑷ テンシロン試験テンシロン試験は重症筋無力症の診断に用います。
- ⑸ 血中甲状腺ホルモン測定甲状腺機能亢進症の症状があり、血中甲状腺ホルモンの測定が診断に必要です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。写真は確認できませんが、まぶたの左右差(上眼瞼後退)に加えて、最近3か月の動悸、発汗、体重減少という甲状腺機能亢進症の症状があることから、Basedow病に伴う甲状腺眼症が考えられます。診断には血中の甲状腺ホルモン(FT3・FT4)とTSH、さらに抗TSH受容体抗体などを測定します。眼軸測定は屈折の評価、眼球牽引試験は機械的運動制限の確認、テンシロン試験は重症筋無力症の診断に用います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-10.html)を加工して作成