52 歳の女性。1週間前からの頭痛を訴えて来院した。CT 検査で、脳腫瘍と診断さ…
52 歳の女性。1週間前からの頭痛を訴えて来院した。CT 検査で、脳腫瘍と診断された。視力は右0.4(1.2×-1.00 D ○ cyl-0.50 D 180°)、左0.3(1.5×-1.50 D)であった。この症例の眼底写真(別冊No. 2)を別に示す。この症例の視野はどれか。
- ⑴ 鼻側階段鼻側階段は緑内障に特徴的な視野です。
- ⑵ 水平半盲水平半盲は虚血性視神経症などでみられます。
- ⑶ 同名半盲同名半盲は視交叉より後方の視路障害でみられます。
- ⑷ 両耳側半盲両耳側半盲は視交叉の障害でみられます。
- ⑸ Mariotte 盲点の拡大うっ血乳頭で乳頭が腫脹し、Mariotte盲点が拡大します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。眼底写真は確認できませんが、脳腫瘍による頭蓋内圧亢進があり、矯正視力は良好であることから、うっ血乳頭が考えられます。うっ血乳頭では視神経乳頭が腫脹するため、乳頭に対応するMariotte盲点が拡大するのが典型的な視野所見です。初期は視力が保たれ、長期化すると視神経萎縮で視野狭窄や視力低下を来します。鼻側階段は緑内障、水平半盲は虚血性視神経症、同名半盲は視交叉より後方、両耳側半盲は視交叉の障害でみられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-10.html)を加工して作成