有機リン中毒でみられるのはどれか。
有機リン中毒でみられるのはどれか。
- ⑴ 縮瞳コリンエステラーゼ阻害でアセチルコリンが蓄積し、瞳孔括約筋が収縮して縮瞳します。
- ⑵ 網膜出血網膜出血は有機リン中毒の典型的な眼所見ではありません。
- ⑶ 調節麻痺毛様体筋は収縮して調節けいれんとなり、調節麻痺はアトロピンなど抗コリン薬の作用です。
- ⑷ 水平半盲水平半盲は虚血性視神経症などでみられ、有機リン中毒の所見ではありません。
- ⑸ 角膜の色素沈着角膜の色素沈着はアミオダロンなどの薬剤でみられ、有機リン中毒とは無関係です。
解説
正解は⑴です。有機リン(農薬やサリンなど)はアセチルコリンエステラーゼを阻害し、アセチルコリンが分解されずに蓄積するため、ムスカリン様作用が過剰になります。眼では瞳孔括約筋が収縮して著しい縮瞳を起こし、毛様体筋の収縮で調節けいれん(調節麻痺ではありません)を生じます。全身では流涎、発汗、徐脈、気管支分泌亢進などがみられ、治療にはアトロピンとプラリドキシム(PAM)を用います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-07.html)を加工して作成