35歳の女性。右眼の瞳孔が左眼より大きいことに気付いた。明るい部屋では右眼4.5…
35歳の女性。右眼の瞳孔が左眼より大きいことに気付いた。明るい部屋では右眼4.5 mm、左眼2.5 mmで差が大きく、暗い部屋では右眼6.0 mm、左眼5.5 mmで差は小さかった。眼瞼下垂はない。この所見の解釈として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 左眼の瞳孔を広げる働きが弱く、交感神経の経路の障害が考えられる。散瞳の障害なら暗い所で差が大きくなり、軽い眼瞼下垂も伴いやすくなります。
- ⑵ 明るさによって差が変わらない、心配のいらない生理的な瞳孔不同である。この例は明るさで差が大きく変わるので、生理的な瞳孔不同の特徴とは異なります。
- ⑶ 左眼に縮瞳薬が入り、暗い部屋でも左眼の瞳孔が小さいままになっている。縮瞳薬の影響なら暗い部屋でも左眼が小さく、差はむしろ大きくなります。この例では暗所の差は小さいです。
- ⑷ 右眼の視神経が障害され、右眼から入る光の信号が弱くなっている。視神経の障害では、光の信号は両眼の瞳孔に等しく伝わるので、瞳孔の大きさに左右差は生じません。
- ⑸ 右眼の瞳孔を縮める働きが弱く、副交感神経の経路の障害が考えられる。明るい所で差が大きくなるのは、大きい方の瞳孔が光で十分に縮めないためで、縮瞳の経路の障害を示します。
解説
最も適切なのは、右眼の瞳孔を縮める働きが弱く、副交感神経の経路の障害が考えられるという解釈です。瞳孔不同では、明るい所と暗い所の差を比べて、どちらの眼が異常かを判断します。明るい所で差が大きくなる場合は、大きい方の瞳孔が光で十分に縮めないことを示し、動眼神経や毛様体神経節などの副交感神経の経路の障害を考えます。暗い所で差が大きくなる場合は、小さい方の散瞳の障害を考えます。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。