40歳の男性。会社で事務の仕事をしている。両眼の黄斑の病気で中心が見えにくく、矯…
40歳の男性。会社で事務の仕事をしている。両眼の黄斑の病気で中心が見えにくく、矯正視力は両眼とも0.2であるが、周辺の視野は保たれている。「パソコンの文字が読めず、仕事を続けられるか不安だ」と話している。医師の治療と並行して行う、視能矯正の理念に沿った視能訓練士の関わりとして適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 周辺の視野が保たれているので、視能障害はないものと判断して経過をみる。中心の視力が下がると読む作業が難しくなります。生活で困っている状態も視能障害として捉えます。
- ⑵ 画面の文字の拡大や白黒の反転など、見え方に合った設定を本人と一緒に試す。残っている視機能を生かして作業ができる環境を整えることは、視能矯正の大切な役割です。
- ⑶ 医師の指示のもとで、中心から少し外れた網膜の位置で見る練習を行う。中心が見えにくいときは、保たれた網膜の部位で見る偏心視の練習が読むことの助けになります。
- ⑷ 黄斑の働きを回復させるため、暗い部屋で過ごす時間を増やすよう指導する。暗い部屋で過ごしても黄斑の働きは回復しません。見えにくさをかえって強めます。
- ⑸ 仕事を続けるのは難しいと判断し、早めに退職の手続きをとるよう勧める。補助具や環境の工夫で仕事を続けられることも多く、本人の希望を支えることが大切です。
解説
適切なのは、見え方に合った画面の設定を一緒に試すことと、医師の指示のもとで偏心視の練習を行うことです。視能矯正は、病気そのものを治すことだけでなく、残っている視機能を最大限に生かし、生活や仕事で困っていることを減らすことを目指します。中心の視力が下がった人では、文字の拡大や白黒の反転、偏心視の練習などで読む作業を支え、本人の望む生活を続けられるよう支援します。
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