72歳の女性。白内障の手術で右眼の水晶体を取り除いたが、眼内レンズは挿入しなかっ…
72歳の女性。白内障の手術で右眼の水晶体を取り除いたが、眼内レンズは挿入しなかった。手術前は右眼がほぼ正視であった。成人の眼の模型の値をもとに、右眼の光学的な状態の変化を説明する。正しいのはどれか。
- ⑴ 水晶体の屈折率は房水より低いため、取り除いた後は近視の方向へずれる。水晶体の屈折率は房水より高く凸レンズとして働くため、取り除くと遠視の方向へずれます。
- ⑵ 角膜の屈折力は約12 Dで、手術で取り除いた水晶体の屈折力より小さい。角膜の屈折力は約43 Dで、眼の中で最も大きな屈折力をもちます。
- ⑶ 水晶体の厚さは約12 mmで、取り除くと眼軸長がおよそ半分に短くなる。水晶体の厚さは約4 mmで、眼軸長は角膜から網膜までの長さなので水晶体を取り除いても変わりません。
- ⑷ 眼全体の屈折力は約30 Dで、取り除いた水晶体がその半分以上を受け持っていた。眼全体の屈折力は約60 Dで、その3分の2ほどを角膜が受け持ちます。
- ⑸ 取り除いた水晶体の屈折力は約19 Dで、眼全体の約3分の1にあたる。模型眼では角膜が約43 D、無調節の水晶体が約19 Dで、水晶体を失うと屈折力が大きく下がり強い遠視になります。
解説
正しいのは、取り除いた水晶体の屈折力が約19 Dで、眼全体の約60 Dのおよそ3分の1にあたることです。眼の屈折力の多くは空気と角膜の境で生じ、角膜は約43 Dを受け持ちます。水晶体は房水や硝子体より屈折率が高い凸レンズとして働くため、これを取り除くと屈折力が大きく減り、正視だった眼は強い遠視になります。眼軸長は水晶体の有無で変わりません。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。