点眼薬の説明会で、点眼した薬が眼の中へ届くまでの過程を説明する。点眼薬の眼内への…
点眼薬の説明会で、点眼した薬が眼の中へ届くまでの過程を説明する。点眼薬の眼内への移行について正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 2種類の点眼薬は、間をあけずに続けて点眼するほど両方とも吸収がよくなる。続けて点眼すると先の薬が後の薬で洗い流されます。通常は5分ほど間隔をあけるように指導します。
- ⑵ 角膜の上皮は脂に溶けやすい薬を通しやすく、実質は水に溶けやすい薬を通しやすい。上皮と内皮は脂質の多い細胞の層で、実質は水分の多い層です。両方の性質をほどよくもつ薬が角膜を通りやすくなります。
- ⑶ 点眼1滴の量は結膜嚢にためておける量より多く、あふれた分は眼の外や鼻涙管へ流れる。1滴はおよそ30〜50マイクロリットルで、結膜嚢が保てる量を超えます。多く垂らしても眼内へ入る量は増えません。
- ⑷ 内服した薬は血液網膜関門がないため、硝子体へ速やかに高い濃度で移っていく。網膜の血管と色素上皮には血液網膜関門があり、全身投与した薬の多くは硝子体へ入りにくくなります。
- ⑸ 眼軟膏は水溶液の点眼薬より涙で流されやすく、眼の表面にとどまる時間が短い。眼軟膏は油性の基剤で涙に流されにくく、水溶液の点眼薬より眼の表面に長くとどまります。
解説
正しいのは、角膜の上皮は脂溶性、実質は水溶性の薬を通しやすいという記述と、点眼1滴は結膜嚢の容量より多くあふれた分は失われるという記述です。角膜を通り抜けるには両方の性質をほどよくもつことが有利です。内服薬は血液網膜関門のため硝子体に入りにくく、複数の点眼は5分ほど間隔をあけます。眼軟膏は涙に流されにくく、水溶液より長く眼の表面にとどまります。
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