30歳の男性。サッカーの試合中に右の頬骨のあたりを強く打った。その後、右の下眼瞼…
30歳の男性。サッカーの試合中に右の頬骨のあたりを強く打った。その後、右の下眼瞼から頬、上唇にかけての皮膚の感覚が鈍くなった。眼窩の床を通る神経が傷ついたと考えられる。障害された神経として最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 動眼神経の下枝で、下直筋と下斜筋へ向かう枝動眼神経の下枝は外眼筋を動かす運動の神経です。皮膚の感覚の障害は起こしません。
- ⑵ 顔面神経の枝で、頬の表情筋に向かって走る頬骨枝顔面神経の頬骨枝は表情筋を動かす運動の神経で、皮膚の感覚を伝えるものではありません。
- ⑶ 三叉神経第1枝の枝で、眼窩上縁から額に出る前頭神経前頭神経は眼窩の天井側を通り、額と上眼瞼の感覚を担います。頬や上唇は担いません。
- ⑷ 三叉神経第3枝の枝で、下顎の骨の中を通る下歯槽神経下歯槽神経は下顎の歯と、おとがい孔を出て下唇やあごの感覚を担います。上唇や頬は担いません。
- ⑸ 三叉神経第2枝の枝で、眼窩下孔から出る眼窩下神経眼窩下神経は上顎神経の枝で、眼窩の床を通り眼窩下孔から出て、下眼瞼・頬・上唇の感覚を担います。
解説
最も考えられるのは眼窩下神経の障害です。眼窩下神経は三叉神経第2枝である上顎神経の枝で、眼窩の床の溝と管を通り眼窩下孔から顔に出て、下眼瞼・頬・鼻の横・上唇の皮膚の感覚を担います。眼窩の床が折れる外傷ではこの神経が傷みやすくなります。前頭神経は額、下歯槽神経は下唇とあごの感覚を担い、顔面神経の頬骨枝と動眼神経の下枝は運動の神経です。
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