68歳の女性。右の前額部から上眼瞼にかけて帯状疱疹が出現し、鼻の先端にも水疱がみ…
68歳の女性。右の前額部から上眼瞼にかけて帯状疱疹が出現し、鼻の先端にも水疱がみられる。鼻尖部に皮疹があると角膜炎や虹彩炎を合併しやすい。鼻尖部の皮膚と角膜の知覚を共通して担う神経はどれか。
- ⑴ 三叉神経第3枝から分かれる耳介側頭神経耳介側頭神経はこめかみから耳の前の知覚を担う神経で、眼には分布しません。
- ⑵ 三叉神経第1枝から分かれる鼻毛様体神経鼻毛様体神経は角膜と鼻尖部の知覚を担うため、鼻尖部の皮疹は眼の合併症の目安になります。
- ⑶ 顔面神経から分かれる頬骨枝顔面神経の頬骨枝は眼輪筋などの表情筋を動かす運動の枝で、知覚は担いません。
- ⑷ 三叉神経第2枝から分かれる眼窩下神経眼窩下神経は下眼瞼から頬、上唇の知覚を担い、角膜には分布しません。
- ⑸ 三叉神経第1枝から分かれる涙腺神経涙腺神経は上眼瞼の外側と涙腺のあたりに分布し、鼻尖部には分布しません。
解説
三叉神経第1枝から分かれる鼻毛様体神経です。眼部帯状疱疹は三叉神経第1枝の領域に起こり、鼻毛様体神経は角膜の知覚とともに鼻背から鼻尖部の皮膚の知覚も担っています。そのため鼻尖部に皮疹があると、同じ神経の支配する角膜や虹彩にも炎症が及びやすいと考えます。眼窩下神経は第2枝、耳介側頭神経は第3枝の枝です。顔面神経の頬骨枝は表情筋を動かす運動の枝です。
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