60歳の女性。めまいがあり、眼を閉じた状態や真っ暗な中での眼振を記録して、その向…
60歳の女性。めまいがあり、眼を閉じた状態や真っ暗な中での眼振を記録して、その向きと速さを調べたい。眼の周りの皮膚に電極を置いて記録する検査が選ばれた。この検査が眼の動きをとらえられる仕組みとして正しいのはどれか。
- ⑴ 眼瞼の筋が収縮するときに生じる活動電位を、瞬目の回数として数えてとらえる。筋の活動電位をとらえるのは筋電図で、眼振の向きや速さを記録する仕組みではありません。
- ⑵ 眼に光を当てたときに網膜の視細胞で生じる電位の変化を、眼の周りの皮膚でとらえる。光への視細胞の反応をとらえるのは網膜電図です。暗所や閉眼では光の刺激がなく、眼の動きは記録できません。
- ⑶ 後頭葉の視覚野に生じる電位の変化を、眼の周りまで伝わったところでとらえる。視覚野の反応は後頭部で記録する視覚誘発電位で、眼の動きを表すものではありません。
- ⑷ 閉じた眼瞼の上から当てた赤外線の反射の変化で、角膜の位置を光学的にとらえる。赤外線の反射を利用するのは光学的な眼球運動の記録法で、電極で電位を測る方法とは別です。
- ⑸ 角膜の側が正、網膜の側が負となる眼球の電位の差が、眼の向きにつれて電極の間で変化する。眼球には角膜側が正の静止電位があり、眼が動くと周りの電極の電位が変わるため、閉眼や暗所でも動きを記録できます。
解説
角膜の側が正、網膜の側が負となる眼球の電位の差が、眼の向きにつれて電極の間で変化する仕組みが正しいです。この検査は電気眼振図と呼ばれ、眼の左右や上下に置いた電極の電位の変化から、眼球の動きの向きと速さを記録します。光を必要としないため、閉眼や暗所でも眼振を記録でき、めまいの評価に用いられます。網膜電図や視覚誘発電位は光の刺激への反応を記録します。
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