24歳の女性。毎年2月から4月にかけて両眼のかゆみと充血、水様の眼脂を繰り返して…
24歳の女性。毎年2月から4月にかけて両眼のかゆみと充血、水様の眼脂を繰り返している。抗原に触れてから数分で症状が出る。この反応の中心となる仕組みとして正しいのはどれか。
- ⑴ 抗原と抗体の免疫複合体が血管の壁に沈着し、そこへ好中球が集まる。免疫複合体の沈着による反応はⅢ型で、血清病や糸球体腎炎などでみられます。
- ⑵ 侵入した細菌を好中球が貪食し、細胞内の酵素で分解して膿を作る。好中球の貪食は細菌感染に対する自然免疫の働きで、季節性の即時型反応とは別の仕組みです。
- ⑶ 肥満細胞の表面に結合したIgEに抗原が結び付き、ヒスタミンなどが放出される。花粉によるアレルギー性結膜炎はⅠ型(即時型)で、IgEを介した肥満細胞の脱顆粒が症状を起こします。
- ⑷ 抗原に感作されたT細胞が1〜2日後に集まり、サイトカインを放出して炎症を起こす。T細胞が担う遅延型の反応はⅣ型で、症状が出るまでに1〜2日かかります。
- ⑸ 細胞の表面の抗原にIgGが結合し、補体が働いてその細胞の膜を壊す。抗体と補体による細胞傷害はⅡ型で、不適合輸血などでみられる仕組みです。
解説
肥満細胞上のIgEに抗原が結合してヒスタミンなどが放出される仕組みが正解です。季節に一致して繰り返し、抗原に触れて数分で出るかゆみと充血は、Ⅰ型(即時型)アレルギーの特徴です。T細胞による反応は1〜2日遅れて出るⅣ型、IgGと補体による細胞の破壊はⅡ型、免疫複合体の沈着はⅢ型にあたります。好中球による細菌の貪食は自然免疫の働きです。
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