アドレナリン含有2 %リドカイン塩酸塩によって症状が悪化するのはどれか。1 つ選…
アドレナリン含有2 %リドカイン塩酸塩によって症状が悪化するのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 緑内障閉塞隅角緑内障では散瞳を起こす薬剤が問題になりますが、歯科用局所麻酔の用量では通常悪化しません。
- ⑵ 気管支喘息アドレナリンはβ2作用で気管支を拡張するため、気管支喘息を悪化させません。
- ⑶ 消化性潰瘍消化性潰瘍はアドレナリン含有局所麻酔薬で悪化する疾患ではありません。
- ⑷ 鉄欠乏性貧血鉄欠乏性貧血はアドレナリン含有局所麻酔薬で悪化する疾患ではありません。
- ⑸ 甲状腺機能亢進症カテコールアミンへの感受性が高く、頻脈や不整脈、血圧上昇が増強し悪化するおそれがあります。
解説
正解は⑸です。アドレナリンは交感神経のα・β受容体を刺激し、心拍数の増加や血圧上昇を起こします。甲状腺機能亢進症では甲状腺ホルモンによりカテコールアミンへの感受性が高まっているため、アドレナリンによって頻脈や不整脈、血圧上昇が増強し、甲状腺クリーゼを誘発するおそれもあります。コントロール不良の場合は使用を避けるか減量します。気管支喘息ではアドレナリンはむしろ気管支拡張作用を示し、緑内障(特に閉塞隅角)は散瞳作用のある薬剤で問題となりますが、歯科用量では通常問題になりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成