8 歳の男児。上顎右側乳犬歯遠心部に食物が挟まることを主訴として来院した。1 か…
8 歳の男児。上顎右側乳犬歯遠心部に食物が挟まることを主訴として来院した。1 か月前から気付いていたが痛みがないのでそのままにしていたという。初診時の口腔内写真(別冊No. 1A)とエックス線画像(別冊No. 1B)を別に示す。Cに対する適切な対応はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 経過観察食片圧入の原因となる実質欠損があり、乳犬歯の交換までまだ年数があるため、経過観察は適しません。
- ⑵ コンポジットレジン修復歯髄に達していない齲蝕を除去し、隣接面形態を回復して食片圧入を防ぎます。
- ⑶ 抜髄自発痛などの歯髄症状がなく、齲蝕が歯髄に達していないと考えられるため、抜髄は不要です。
- ⑷ 感染根管治療歯髄壊死や根尖病変の所見がないと考えられるため、感染根管治療は不要です。
- ⑸ 抜歯乳犬歯は10〜12歳ごろまで機能し、修復で保存可能なため、抜歯は不適切です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。画像は提示されていませんが、8歳男児で乳犬歯遠心部に食片圧入があり無痛であることから、隣接面の齲蝕による実質欠損が考えられます。公表正答から、Cで示される歯の齲蝕は歯髄に達しておらず、歯髄症状も根尖病変もない状態と判断され、齲蝕を除去してコンポジットレジン修復を行い、隣接面の形態と接触を回復して食片圧入を防ぎます。乳犬歯は10〜12歳ごろまで機能するため、抜歯や経過観察は適さず、歯髄に問題がないので抜髄や感染根管治療も不要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成