7 歳の男児。左下の奥歯が生えてこないことを主訴として来院した。Eは4 歳ころに…
7 歳の男児。左下の奥歯が生えてこないことを主訴として来院した。Eは4 歳ころに生え始めたが、完全には生えてこないという。初診時の口腔内写真(別冊No. 11A)とエックス線画像(別冊No. 11B)を別に示す。E への対応で適切なのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 牽引を行う。骨性癒着した歯は牽引しても移動せず、効果が期待できません。
- ⑵ 自然萌出を待つ。萌出開始から3年経過しており、自然萌出は期待できません。
- ⑶ 歯肉切除を行う。歯肉切除では骨性癒着や萌出障害は解消されません。
- ⑷ ただちに抜歯する。第一大臼歯の近心傾斜を防ぐため、ただちに抜歯します。
- ⑸ 6 萌出後に抜歯する。6の萌出を待つと近心傾斜が進み、萌出余地が失われます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。写真とエックス線画像は見られないため本文から考えます。Eが萌出開始から3年たっても完全に萌出しないことから、歯根と歯槽骨が癒着した低位乳歯(骨性癒着)や萌出障害が考えられます。7歳では第一大臼歯の萌出期にあり、低位のEを放置すると第一大臼歯が近心に傾斜して萌出余地が失われるため、ただちに抜歯し、必要に応じて保隙装置を用います。骨性癒着した乳歯は牽引しても動かない点に注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成