左側口底部の無痛性腫脹を主訴として来院した患者のMRI 脂肪抑制T 2 強調冠状…
左側口底部の無痛性腫脹を主訴として来院した患者のMRI 脂肪抑制T 2 強調冠状断像(別冊No. 2A)、脂肪抑制T 2 強調横断像(別冊No. 2B)及び拡散強調像(別冊No. 2C)を別に示す。最も疑われるのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 膿瘍膿瘍は疼痛や発赤を伴うことが多く、膿の粘稠性により拡散強調像で高信号を示します。
- ⑵ 脂肪腫脂肪腫は脂肪抑制画像で信号が抑制されるため、T2強調像で高信号の囊胞とは区別できます。
- ⑶ 唾石症唾石症は食事時の唾仙痛や顎下腺の腫脹を伴い、唾石自体はMRIで無信号として描出されます。
- ⑷ 顎下腺炎顎下腺炎は疼痛を伴う顎下腺の腫大で、口底部の無痛性の囊胞性腫脹とは異なります。
- ⑸ ラヌーラ舌下腺由来の貯留囊胞で、口底部の無痛性腫脹とMRIでの液体の信号パターンに一致します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。画像は提示されていませんが、口底部の無痛性腫脹で、MRIの脂肪抑制T2強調像で境界明瞭な均一の高信号を示し、拡散強調像で拡散制限のない液体貯留を示す典型像から、ラヌーラ(がま腫)が最も疑われます。ラヌーラは舌下腺からの唾液の漏出による貯留囊胞で、顎舌骨筋を越えて顎下部に進展する潜入型もあります。膿瘍は疼痛を伴い拡散強調像で高信号、脂肪腫は脂肪抑制で信号が低下し、唾石症や顎下腺炎は疼痛や顎下腺の腫大を伴います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成