8 歳の男児。前歯部の隙間を主訴として来院した。初診時の顔貌写真(別冊No. 2…
8 歳の男児。前歯部の隙間を主訴として来院した。初診時の顔貌写真(別冊No. 27A)、口腔内写真(別冊No. 27B)、早期接触位の写真(別冊No. 27C)、エックス線画像(別冊No. 27D)及び上顎前歯部の歯科用コーンビームCT(別冊No. 27E)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。適切な治療方針はどれか。4 つ選べ。
- ⑴ 過剰歯の抜去正中部の過剰歯は正中離開や永久歯の萌出障害の原因になるため抜去します。
- ⑵ 上顎骨の成長促進セファロ分析で上顎骨の劣成長が示される場合、上顎前方牽引装置などで成長を促します。
- ⑶ 上顎中切歯の唇側傾斜舌側傾斜した上顎中切歯を唇側傾斜させ、前歯部の被蓋を改善します。
- ⑷ 上顎両側側切歯部の開窓側切歯の萌出が遅れていても、まず原因の除去と萌出余地の確保を行い、開窓は自然萌出が期待できない場合に考えます。
- ⑸ 上顎両側第二乳臼歯の抜去画像所見に基づき、永久歯の萌出誘導のために上顎両側第二乳臼歯を抜去する方針とされています。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴、⑵、⑶、⑸です。画像とセファロ分析は提示されていませんが、公表正答から、上顎正中部の過剰歯による正中離開に加え、上顎骨の劣成長や上顎前歯の舌側傾斜を伴う反対咬合傾向の症例と考えられます。過剰歯を抜去して離開の原因を除き、上顎前方牽引などで上顎骨の成長を促し、上顎中切歯を唇側傾斜させて被蓋を改善します。第二乳臼歯の抜去は画像所見に基づく萌出誘導の処置とされています。側切歯部の開窓は萌出余地の確保が先で、現時点では必要ありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成