78 歳の男性。下顎右側第二大臼歯の抜去が予定された。糖尿病と不整脈の既往がある…
78 歳の男性。下顎右側第二大臼歯の抜去が予定された。糖尿病と不整脈の既往があるという。抜歯処置を開始したところ、突然、右片麻痺と構音障害が出現した。このときの生体情報モニタ画面の写真(別冊No. 6)を別に示す。血糖値は145 mg/dL であった。最も考えられるのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 脳梗塞不整脈の既往と突然の片麻痺・構音障害から、心原性脳塞栓症などの脳梗塞が最も考えられます。
- ⑵ 低血糖発作低血糖でも片麻痺様症状が出ることはありますが、血糖値145mg/dLで低血糖は否定されます。
- ⑶ 過換気症候群過換気症候群では呼吸数増加、手指のしびれ、テタニー様症状が主体で、片麻痺は生じません。
- ⑷ 血管迷走神経反射血管迷走神経反射では徐脈、血圧低下、顔面蒼白、意識低下がみられますが、片麻痺は生じません。
- ⑸ アナフィラキシーショックアナフィラキシーショックでは蕁麻疹、気道浮腫、血圧低下がみられ、局所の神経症状は主徴ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。写真は提示されていませんが、不整脈の既往がある高齢者に突然の右片麻痺と構音障害が出現しており、モニタでは心房細動などの不整脈が示されていると考えられます。心房内でできた血栓が脳動脈を閉塞する心原性脳塞栓症などの脳梗塞が最も考えられます。血糖値は145mg/dLで低血糖は否定され、過換気症候群は手指のしびれや助産師の手位、血管迷走神経反射は徐脈と血圧低下、アナフィラキシーは皮膚症状と血圧低下が主体で、片麻痺は通常生じません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成