適切な治療法はどれか。1 つ選べ。
62 歳の男性。右側顎下部の腫脹と疼痛を主訴として来院した。1 年前から食事時の腫脹と疼痛を繰り返していたという。同部に硬化した組織を触知する。初診時の顔貌写真(別冊No. 34A)、エックス線画像(別冊No. 34B)及びCT(別冊No. 34C)を別に示す。
適切な治療法はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 切開排膿術切開排膿術は膿瘍形成時に行う処置で、本例の根本的治療ではありません。
- ⑵ 唾石摘出術唾石摘出術は導管内の唾石に適応し、腺体内唾石や硬化した腺には適しません。
- ⑶ 顎下腺摘出術腺体内唾石や慢性硬化性顎下腺炎では顎下腺を摘出します。
- ⑷ 舌下腺摘出術舌下腺摘出術はラヌーラなど舌下腺の病変に行う術式です。
- ⑸ リンパ節摘出術リンパ節摘出術は本例の病態には適応しません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。画像は見られないため本文から考えます。1年前から食事時に顎下部の腫脹と疼痛を繰り返し、顎下腺部に硬化した組織を触れることから、腺体内またはその近くの唾石により慢性顎下腺炎が生じ、腺体が線維化して硬くなっていると考えられます。腺体内唾石や機能が失われた慢性硬化性顎下腺炎では、口内法での唾石摘出は困難なため、顎下腺摘出術を行います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成