顎骨内に発生した囊胞のH-E 染色病理組織像(別冊No. 35)を別に示す。診断…
顎骨内に発生した囊胞のH-E 染色病理組織像(別冊No. 35)を別に示す。診断名はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 歯根囊胞歯根囊胞は炎症細胞浸潤を伴う非角化重層扁平上皮で裏装されます。
- ⑵ 含歯性囊胞含歯性囊胞は薄い非角化上皮で裏装され、歯冠を含みます。
- ⑶ 単純性骨囊胞単純性骨囊胞は上皮の裏装を欠く偽囊胞です。
- ⑷ 鼻口蓋管囊胞鼻口蓋管囊胞は扁平上皮や線毛円柱上皮で裏装されます。
- ⑸ 歯原性角化囊胞歯原性角化囊胞は錯角化重層扁平上皮で裏装されます。
- ⑹ 術後性上顎囊胞術後性上顎囊胞は線毛円柱上皮で裏装されます。
- ⑺ 石灰化歯原性囊胞幽霊細胞の出現と石灰化を特徴とする囊胞です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑺です。画像は見られないため典型的な組織像から説明します。石灰化歯原性囊胞は、エナメル上皮腫に似た基底細胞を持つ上皮で裏装され、上皮内に核が消失して好酸性に染まる幽霊細胞(ghost cell)が出現し、それが石灰化することが特徴です。歯牙腫を伴うこともあります。歯原性角化囊胞は錯角化上皮、含歯性囊胞は薄い非角化上皮、歯根囊胞は炎症を伴う非角化上皮で裏装されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成