88 歳の男性。高血圧、脳梗塞および不整脈の既往がある。下顎左側第一大臼歯の抜去…
88 歳の男性。高血圧、脳梗塞および不整脈の既往がある。下顎左側第一大臼歯の抜去が予定された。局所麻酔中に突然胸部不快感を訴え、その直後に意識を消失した。呼びかけに反応がなく、頸動脈の拍動を触知できない。このときの心電図(別冊No. 17)を別に示す。直ちに行うのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 電気的除細動電気ショックの適応となる心停止波形に対し、直ちに除細動を行います。
- ⑵ β 遮断薬の投与β遮断薬は頻脈などに用いる薬で、心停止時の初期対応ではありません。
- ⑶ 胸骨圧迫心マッサージ心停止では直ちに胸骨圧迫を開始し、脳と心臓の血流を保ちます。
- ⑷ ニトログリセリンの投与ニトログリセリンは狭心症発作に用いる薬で、心停止には用いません。
- ⑸ アトロピン硫酸塩水和物の投与アトロピンは徐脈に用いる薬で、心停止時の第一選択ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑶です。画像は見られないため本文から考えます。突然意識を失い、呼びかけに反応せず頸動脈拍動も触れないことから心停止であり、心電図は心室細動などの電気ショックの適応となる波形と考えられます。直ちに胸骨圧迫を開始し、AEDや除細動器が準備でき次第、電気的除細動を行い、すぐに胸骨圧迫を再開します。β遮断薬やニトログリセリン、アトロピンは心停止の初期対応に用いる薬ではない点に注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成