4 歳の男児。下顎乳前歯部の審美不良を主訴として来院した。1 年前に下顎両側乳中…
4 歳の男児。下顎乳前歯部の審美不良を主訴として来院した。1 年前に下顎両側乳中切歯は自然脱落したという。診察の結果、下顎両側第二乳臼歯部にAdams クラスプを付与した義歯を製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No. 17A)とエックス線画像(別冊No. 17B)を別に示す。製作する義歯について正しいのはどれか。3 つ選べ。
- ⑴ 装着後は成長とともに作り直す。顎の成長と永久歯の萌出に合わせて、定期的に作り直す必要があります。
- ⑵ 唇側の床縁は歯肉唇移行部に設定する。唇側の床縁を深く延ばすと歯槽部の発育を妨げるため、短めに設定します。
- ⑶ 床後縁は両側乳犬歯の遠心部に設定する。クラスプを第二乳臼歯に付与するため、床後縁は乳犬歯遠心では足りません。
- ⑷ 義歯床は舌側の歯頸部に接するように設定する。舌側の歯頸部に接するように設定し、維持と安定を得ます。
- ⑸ クラスプに用いるワイヤーの直径は0.7 mm とする。乳臼歯のAdamsクラスプには直径0.7mm程度のワイヤーを用います。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴⑷⑸です。写真は見られないため本文から考えます。幼児の小児義歯は顎の成長や永久歯の萌出を妨げないことが重要で、成長に合わせて定期的に調整し作り直します。義歯床は舌側の歯頸部に接するように設定して維持と安定を得て、乳臼歯に付与するAdamsクラスプには直径0.7mm程度のワイヤーを用います。床後縁はクラスプを付与する第二乳臼歯の遠心付近まで延ばし、唇側の床縁は歯槽部の発育を妨げないよう短めにします。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成