右側上顎癌切除後の患者に顎義歯を製作することとした。口腔内写真(別冊No. 24…
右側上顎癌切除後の患者に顎義歯を製作することとした。口腔内写真(別冊No. 24)を別に示す。顎義歯の製作について正しいのはどれか。3 つ選べ。
- ⑴ 栓塞部は充実型とする。義歯の重量を減らすため、栓塞部は中空型とするのが一般的です。
- ⑵ 右側の咬合を緊密にする。欠損側の右側は支持が乏しいため、咬合を緊密にすると義歯が動揺します。
- ⑶ 残存顎堤と緊密に適合させる。残存顎堤と緊密に適合させることで維持と支持が得られます。
- ⑷ 顎欠損側にも人工歯を排列する。審美性や発音の回復のため、欠損側にも人工歯を排列します。
- ⑸ 欠損腔のアンダーカットを維持に用いる。欠損腔のアンダーカットは顎義歯の重要な維持源になります。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶⑷⑸です。写真は見られないため一般的な考え方で説明します。上顎癌切除後の顎義歯では、栓塞部を中空型にして軽量化し、欠損腔のアンダーカットを維持に利用するとともに、残存顎堤と緊密に適合させて維持・支持を得ます。顎欠損側にも人工歯を排列して審美性と発音を回復しますが、欠損側は支持が弱いため咬合は緩めにし、側方力を避けることで義歯の脱離や沈下を防ぎます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成