65 歳の男性。右側顎下部の腫脹を主訴として来院した。2 年前から同部の腫脹と消…
65 歳の男性。右側顎下部の腫脹を主訴として来院した。2 年前から同部の腫脹と消退を繰り返していたがそのままにしていたという。腫脹部は限局性で、軽度の圧痛を認める。初診時のエックス線画像(別冊No. 22A)とCT(別冊No. 22B、C)を別に示す。手術に際し切開するのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 広頸筋広頸筋は口外法による顎下腺摘出術で切開する層であり、口内法の唾石摘出では切開しません。
- ⑵ 舌下腺舌下腺は口底でWharton管の近くにありますが、唾石摘出で切開する対象ではありません。
- ⑶ 顎舌骨筋顎舌骨筋は口底を支える筋で、Wharton管内の唾石摘出では切開しません。
- ⑷ Stensen 管Stensen管は耳下腺管であり、顎下部の唾石症とは関係しません。
- ⑸ Wharton 管唾石は顎下腺管内にあると考えられ、口内法でWharton管を切開して摘出します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。画像は確認できませんが、顎下部の腫脹と消退の反復から、顎下腺の唾石症と考えられます。唾石がWharton管(顎下腺管)内の前方から中央部にある場合は、口底の粘膜を切開して導管を露出させ、唾石直上のWharton管を切開して摘出する口内法が選択されます。舌神経が導管と交差するため、損傷に注意します。唾石が腺体内や移行部にある場合は顎下腺摘出術が検討されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成