コバルトクロム合金ワイヤーをベンディング後に加熱する目的はどれか。2 つ選べ。
コバルトクロム合金ワイヤーをベンディング後に加熱する目的はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 成形性の促進熱処理後は硬くなり成形性は低下するため、成形性の促進は目的ではありません。
- ⑵ 弾性限の上昇熱処理による析出硬化で弾性限が上昇し、ばねとしての性能が向上します。
- ⑶ 超弾性の発現超弾性はニッケルチタン合金の性質で、コバルトクロム合金の熱処理では発現しません。
- ⑷ 時効硬化の発現ベンディング後の熱処理で時効硬化(析出硬化)を起こさせるのが目的です。
- ⑸ 弾性係数の低下弾性係数は合金の組成でほぼ決まり、熱処理で低下させることは目的ではありません。
解説
正解は⑵と⑷です。コバルトクロム合金ワイヤー(エルジロイなど)は軟らかい状態で屈曲できるため成形性が良く、ベンディング後に熱処理(約480℃前後で数分間)を行うと析出硬化(時効硬化)が起こります。これにより弾性限や強さが上昇し、ばねとしての性能が高まります。超弾性はニッケルチタン合金の性質で、弾性係数は熱処理でほとんど変化しません。成形性はむしろ熱処理後に低下します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成