7歳の男児。上顎左側中切歯は1年前に萌出したが、上顎右側中切歯はまだ萌出していな…
7歳の男児。上顎左側中切歯は1年前に萌出したが、上顎右側中切歯はまだ萌出していない。エックス線検査では、上顎右側中切歯は歯根が3分の1ほど形成されており、その切縁の前方に、歯冠が上を向いた小さな過剰歯が1本みられた。上顎右側中切歯が萌出しない理由として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 上顎右側中切歯の歯根がすでに完成し、萌出する力を失ったためエックス線検査では歯根は形成の途中で、完成していません。
- ⑵ 上顎右側中切歯の歯胚が先天的に欠如しているためエックス線検査で上顎右側中切歯の歯冠と形成途中の歯根が確認されています。
- ⑶ 上顎右側中切歯の歯冠のエナメル質がまだ作られていないため歯根の形成が始まっている時期には、歯冠はすでに完成しています。
- ⑷ 萌出路の上にある過剰歯が、上顎右側中切歯の萌出を妨げているため萌出の進む先に過剰歯があると、物理的な障害となって萌出が遅れます。
- ⑸ 上顎骨の成長がすでに止まり、萌出する場所がなくなったため7歳の上顎骨は成長を続けており、成長の停止が原因ではありません。
解説
最も適切なのは、萌出路の上にある過剰歯が上顎右側中切歯の萌出を妨げているためという理由です。上顎の正中付近には過剰歯がよくみられ、歯冠が上を向いた逆生の形をとることもあります。歯は歯根の形成とともに萌出路の骨が吸収されて口腔へ進みますが、その先に過剰歯があると萌出が妨げられます。左右の同名歯の萌出に半年以上の差があるときは、エックス線検査で原因を確かめ、過剰歯の抜去を検討します。
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