78歳の男性。口臭が気になると訴えて来院した。舌の背面の中央から後方にかけて、白…
78歳の男性。口臭が気になると訴えて来院した。舌の背面の中央から後方にかけて、白い苔のような付着物が厚く広がっている。この付着物がたまりやすい理由として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 舌の背面の上皮が角化しない粘膜で、表面がなめらかに保たれているため舌の背面は角化した乳頭で覆われ、表面はなめらかではありません。
- ⑵ 糸状乳頭が角化した突起をもち、その間に剝がれた上皮や細菌がたまるため糸状乳頭は角化した細い突起で、その間に剝離上皮や細菌がとどまって舌苔になります。
- ⑶ 舌の側縁にある葉状乳頭の溝が、舌の背面の中央まで広がっているため葉状乳頭は舌の側縁の後部にとどまり、背面の中央には広がりません。
- ⑷ 分界溝の前に並ぶ有郭乳頭の溝に、エブネル腺の分泌物が多くたまるため有郭乳頭の周りの溝はエブネル腺の分泌物で洗われ、舌苔の主な場所ではありません。
- ⑸ 舌の背面に並ぶ茸状乳頭が多量の粘液を分泌し、細菌の付着を強めているため茸状乳頭は味蕾をもつ乳頭で、粘液を分泌する腺ではありません。
解説
最も適切なのは、舌の背面を覆う多数の糸状乳頭が角化した突起をもち、その間に剝がれた上皮や細菌がたまるためという説明です。舌苔は、剝離した上皮や細菌、食べかすなどが糸状乳頭の間にたまったもので、口臭の主な原因の一つです。唾液の減少や舌の動きの低下で増えやすくなります。茸状乳頭と有郭乳頭、葉状乳頭は味蕾をもつ乳頭で、舌苔の主な場所ではありません。
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