35歳の男性。食いしばりの癖があり、咬筋が発達している。咬筋が収縮して強くかみし…
35歳の男性。食いしばりの癖があり、咬筋が発達している。咬筋が収縮して強くかみしめるとき、筋線維の中で起きていることとして正しいのはどれか。
- ⑴ 放出されたカルシウムイオンがトロポニンに結合し、アクチンとミオシンが結合する。カルシウムがトロポニンに結合すると、アクチン上の結合部位が露出してミオシンと結合します。
- ⑵ 筋の収縮にはATPが使われず、クレアチンの分解でミオシンが動く。ミオシンの頭部が動くときにもATPが使われ、収縮と弛緩の両方にATPが必要です。
- ⑶ ナトリウムイオンがミオシンに直接結合して、ミオシンの頭部を動かす。ミオシンの頭部はATPの分解のエネルギーで動きます。ナトリウムは膜の興奮に関わります。
- ⑷ 運動神経の終末からアドレナリンが放出され、それを受けて筋線維の膜に興奮が生じる。神経筋接合部で放出されるのはアセチルコリンです。
- ⑸ 筋線維が収縮するとき、アクチンとミオシンのフィラメントがそれぞれ短く縮む。フィラメント自体の長さは変わらず、互いに滑り込むことで筋節が短くなります。
解説
正しいのは、筋小胞体から放出されたカルシウムイオンがトロポニンに結合し、アクチンとミオシンが結合できるようになることです。運動神経の終末からアセチルコリンが放出されると筋線維の膜が興奮し、その刺激で筋小胞体からカルシウムが放出されます。ミオシンの頭部はATPを分解したエネルギーでアクチンを引き寄せ、フィラメントが滑り込んで筋節が短くなります。フィラメント自体は縮みません。
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