6歳の女児。半年前に下顎左側第二乳臼歯に水酸化カルシウム製剤を用いた生活歯髄切断…
6歳の女児。半年前に下顎左側第二乳臼歯に水酸化カルシウム製剤を用いた生活歯髄切断を行った。症状はないが、今回のエックス線写真で、根管の中の一部が風船のように膨らんだ透過像になっていた。この変化として最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 歯根と骨が直接つながって歯が沈み込んだ、骨性の癒着骨性の癒着では、根管の中が膨らむ像はみられません。
- ⑵ 根管の外へ充塡材が押し出された、根管充塡材の溢出生活歯髄切断では根管充塡を行っておらず、溢出ではありません。
- ⑶ 歯髄の中の細胞が根管の内側から象牙質を吸収した、内部吸収歯髄側から象牙質が吸収されると、根管が風船のように広がって写ります。
- ⑷ 後継永久歯の萌出に伴って歯根の外側から吸収が進んだ、生理的吸収生理的吸収は歯根の外側から起こり、根管が膨らむ像にはなりません。
- ⑸ 根管の中に硬い組織が作られて根管が狭くなった、石灰化石灰化では根管が狭くなり、透過像の膨らみにはなりません。
解説
最も考えられるのは、歯髄の中の細胞が根管の内側から象牙質を吸収した内部吸収です。乳歯の生活歯髄切断の後、残した歯髄に炎症が続くと、破歯細胞が根管の内側から象牙質を吸収し、根管の一部が風船のように広がった透過像として写ります。乳歯では水酸化カルシウム製剤の使用後に起こることが知られています。進む場合は、根管治療や抜歯を検討し、後継永久歯への影響を確かめます。
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