40歳の女性。下顎右側第一大臼歯の根管治療で、電気的な根管長測定器を用いて作業長…
40歳の女性。下顎右側第一大臼歯の根管治療で、電気的な根管長測定器を用いて作業長を決めようとしたところ、ファイルを少し入れただけで根尖に達したことを示す表示が出て、値が安定しない。この歯には大きな金属のインレーが残っている。最も考えられる原因はどれか。
- ⑴ ファイルの太さが細いため、根尖の位置を示せない。細いファイルでも、根尖の位置は測定できます。
- ⑵ 根管の中が少し湿っているため、正しく測定できない。この測定器は、根管内がわずかに湿った状態で正しく働きます。
- ⑶ ファイルが金属のインレーに触れ、電流が歯肉へ漏れている。金属の修復物に触れると電流が漏れ、根尖に達したと誤って表示されます。
- ⑷ 患者が局所麻酔を受けているため、電流が神経に吸収される。局所麻酔の有無は、測定の値に影響しません。
- ⑸ 根管が細すぎるため、測定器の電流が根管の中を流れない。根管が細くても、ファイルが入れば測定はできます。
解説
最も考えられるのは、ファイルが金属のインレーに触れ、電流が歯肉へ漏れていることです。電気的な根管長測定器は、口腔粘膜とファイルの先の間の電気の抵抗の変化から根尖の位置を求めます。ファイルが金属の修復物に触れると、電流が修復物から歯肉へ漏れ、根尖に達したと誤って表示されます。金属を除くか、ファイルが触れないようにして測り直し、エックス線写真でも確かめます。
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