8歳の男児。21番染色体のトリソミーによるダウン症候群がある。定期的な歯科の管理…
8歳の男児。21番染色体のトリソミーによるダウン症候群がある。定期的な歯科の管理のため来院した。この患児の口腔や顎顔面にみられやすい特徴として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 歯の大きさが同じ年齢の子どもより大きく、巨大歯が多くみられる。歯は小さい傾向があり、矮小歯や歯の欠如がみられます。
- ⑵ 乳歯や永久歯の萌出が、同じ年齢の子どもより遅れやすい。ダウン症候群では歯の萌出の遅れがよくみられます。
- ⑶ 若いうちから歯周病が進みやすく、早い時期から管理が要る。免疫の働きの低下などにより、歯周病が早く進みやすくなります。
- ⑷ 上顎の前方への成長が強く、上顎前突になることが多い。上顎の発育不全で中顔面が平坦になり、反対咬合が多くみられます。
- ⑸ 唾液の分泌が多いため、口腔の乾燥や口呼吸はみられない。口唇が閉じにくく口呼吸が多いため、口腔が乾燥しやすくなります。
解説
正しいのは、歯の萌出が遅れやすいこと、若いうちから歯周病が進みやすいことの2つです。ダウン症候群では、歯の萌出の遅れ、歯の欠如や矮小歯、上顎の発育不全による反対咬合や開咬、大きく前に出やすい舌、口呼吸などがみられます。免疫の働きの低下などから歯周病が早く進むため、幼いころから口腔清掃の支援と定期的な管理を行います。心疾患の合併も多く、全身の状態も確かめます。
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