6歳の男児。前歯部が開咬になっている。観察すると、つばを飲み込むたびに、舌の先を…
6歳の男児。前歯部が開咬になっている。観察すると、つばを飲み込むたびに、舌の先を上下の前歯の間から前へ押し出している。指しゃぶりの習慣は2年前になくなっている。この所見の背景として最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 乳児期の舌を前に出して飲み込む方法が残り、舌が前歯を押している。乳児型の嚥下が残ると、舌が前歯を押して開咬を作ります。
- ⑵ 上唇の筋の力が強すぎて、上の前歯が口の内側へ倒れている。口唇の力が強いと前歯は内側へ倒れ、開咬にはなりにくいです。
- ⑶ 咬筋の緊張が強く、上下の前歯を強くかみしめ続けている。強いかみしめでは前歯は離れず、開咬の原因にはなりません。
- ⑷ 乳臼歯を早く失ったため、奥歯の高さが増えて前歯が離れている。乳臼歯の早期喪失では、主に隣の歯の移動が起こります。
- ⑸ 成人と同じ飲み込み方がすでに身につき、舌が口蓋に押し付けられている。舌が口蓋に収まる成熟型の嚥下では、前歯を押し出しません。
解説
最も考えられるのは、乳児期の舌を前に出して飲み込む方法が残り、舌が前歯を押していることです。乳児は舌を前後に動かし、上下の歯ぐきの間に舌を出して飲み込みます。歯が生えそろうにつれて、上下の歯をかみ合わせ、舌の先を口蓋の前方に付けて飲み込む成熟型の嚥下に移ります。乳児型の飲み込み方が残ると、嚥下のたびに舌が前歯を押し、開咬を作ったり保ったりします。
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