上顎歯列弓長の加齢変化を図に示す。アからイへの変化の理由はどれか。1 つ選べ。
上顎歯列弓長の加齢変化を図に示す。アからイへの変化の理由はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 発育空隙の消失発育空隙は乳歯列期の前歯部の空隙で、永久前歯の萌出時に利用されます。
- ⑵ 霊長空隙の消失霊長空隙は乳歯列期にみられ、早期に第一大臼歯の近心移動に利用されますが、主な理由ではありません。
- ⑶ アンテリアレイシオの減少アンテリアレイシオは上下前歯の歯冠幅径の比で、歯列弓長の変化の理由ではありません。
- ⑷ リーウェイスペースの消失側方歯群の交換時にリーウェイスペースが消失し、第一大臼歯が近心移動して歯列弓長が減少します。
- ⑸ required arch length の減少required arch lengthは必要な歯列弓長で、その減少が歯列弓長の変化の理由ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。図は確認できませんが、上顎歯列弓長は乳歯列から混合歯列にかけて大きな変化はなく、側方歯群の交換期に減少します。これは乳犬歯と乳臼歯の近遠心幅径の和が後継永久歯(犬歯・小臼歯)の和より大きく、その差であるリーウェイスペースを利用して第一大臼歯が近心移動するためです。正答から、アからイは側方歯群の交換期の歯列弓長の減少を示していると考えられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成