生後10か月の男児。離乳食で、バナナくらいの硬さの食品を食べている。母親から、こ…
生後10か月の男児。離乳食で、バナナくらいの硬さの食品を食べている。母親から、この時期にどのような口の動きができるようになるのかと質問された。この時期に獲得していく口の動きとして正しいのはどれか。
- ⑴ 哺乳のときと同じく、舌を前後に動かして吸い込む。舌の前後の動きで吸い込むのは哺乳期の動きで、離乳の進行とともに変わっていきます。
- ⑵ 生えそろった乳臼歯で、硬い食品をかみ砕く。乳臼歯が生えそろってかみ合うのは2〜3歳ごろで、生後10か月ではまだです。
- ⑶ 乳首を探して吸いつく反射が、はじめて現れる。探索反射や吸啜反射は生まれたときからあり、離乳期にはむしろ消えていきます。
- ⑷ 舌を左右に動かして食物を奥の歯ぐきへ運び、すりつぶす。この時期には舌の左右の動きが出て、奥の歯ぐきで食物をつぶすようになります。
- ⑸ 口唇を閉じずに、舌を突き出しながら飲み込む。舌を突き出して飲み込むのは乳児型の嚥下で、離乳期には口唇を閉じた嚥下へ移ります。
解説
舌を左右に動かして食物を奥の歯ぐきへ運び、すりつぶす動きが正しいです。離乳の初めは口唇を閉じて飲み込む動き、次に舌で食物を上顎に押しつけてつぶす動きを覚えます。生後9〜11か月ごろには舌が左右に動くようになり、食物を奥の歯ぐきに運んでつぶせるようになります。乳臼歯でかみ砕く咀嚼は、乳臼歯がかみ合う2〜3歳ごろに完成します。
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