唾液の分泌の仕組みを調べるため、安静時と、酸味の刺激を与えたときの唾液を採取して…
唾液の分泌の仕組みを調べるため、安静時と、酸味の刺激を与えたときの唾液を採取して、ナトリウムの濃度を比べた。刺激を与えて分泌の速さが大きく増したときの唾液の変化として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 導管でナトリウムがさかんに分泌されるようになり、唾液が血漿よりも濃くなる。導管はナトリウムを再吸収する場で、唾液が血漿より濃くなることはありません。
- ⑵ 酸味の刺激では交感神経が強く働いて唾液の量が減り、ナトリウムの濃度は安静時と同じに保たれる。酸味の刺激では主に副交感神経が働き、唾液の量は増えます。
- ⑶ 唾液の量が増えるとナトリウムがたんぱく質と結合し、濃度が測れなくなる。ナトリウムがたんぱく質と結合して測れなくなるわけではありません。
- ⑷ 腺房の細胞が刺激で壊れて、細胞の中のカリウムが唾液に大量に流れ出る。刺激で腺房の細胞が壊れることはなく、唾液の組成の変化は導管での再吸収で説明されます。
- ⑸ 導管でのナトリウムの再吸収が追いつかなくなり、唾液のナトリウム濃度が高くなる。分泌が速くなると導管での再吸収が追いつかず、唾液のナトリウム濃度が上がります。
解説
最も適切なのは、導管でナトリウムを再吸収する時間が足りなくなり、唾液のナトリウム濃度が高くなることです。唾液は、まず腺房で血漿に近い組成の原唾液として作られ、導管を通る間にナトリウムと塩素が再吸収されて低張になります。分泌の速さが大きく増すと、導管を通る時間が短くなって再吸収が追いつかず、唾液のナトリウムの濃度は上がります。これは唾液が二段階で作られることを示しています。
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