72歳の女性。過活動膀胱の治療で抗コリン作用をもつ薬を飲み始めてから、口の渇きを…
72歳の女性。過活動膀胱の治療で抗コリン作用をもつ薬を飲み始めてから、口の渇きを訴えるようになった。唾液の分泌の仕組みについて正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 安静時の唾液の大部分は、耳下腺から分泌される。安静時の唾液は顎下腺からの分泌が最も多く、耳下腺は刺激時に多く分泌します。
- ⑵ 副交感神経が興奮すると、水分の多い唾液が多量に分泌される。副交感神経の刺激で、漿液性で水分の多い唾液が多量に分泌されます。
- ⑶ 耳下腺は、漿液性の唾液を分泌する。耳下腺は漿液腺で、アミラーゼを多く含むさらさらした唾液を分泌します。
- ⑷ 舌下腺の分泌は、舌咽神経の線維によって支配されている。舌下腺と顎下腺の分泌は顔面神経(鼓索神経)の線維が支配します。
- ⑸ アトロピンなどの抗コリン薬は、唾液の分泌を増やす働きをもつ。抗コリン薬は副交感神経の作用を妨げ、唾液の分泌を減らします。
解説
副交感神経の興奮で水分の多い唾液が多量に出ること、耳下腺が漿液性の唾液を出すことの2つが正しいです。唾液腺は主に副交感神経の支配を受け、アセチルコリンの作用で水分の多い唾液が多量に分泌されます。抗コリン作用をもつ薬はこれを妨げるため、口腔乾燥の原因になります。耳下腺は漿液腺、舌下腺は粘液性が強く、顎下腺は混合腺です。安静時の唾液は顎下腺からの分泌が最も多くを占めます。
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