80歳の女性。一人暮らし。この半年で体重が4kg減り、歩く速さも遅くなった。食事…
80歳の女性。一人暮らし。この半年で体重が4kg減り、歩く速さも遅くなった。食事はご飯と漬物で済ませることが多い。歯科訪問診療で義歯を調整したあと、食生活について助言する。最も適切なのはどれか。
- ⑴ 肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質源を、毎食少しずつとり入れるよう勧める。低栄養とフレイルの予防には、たんぱく質を十分にとることが重要です。
- ⑵ 噛む必要をなくすため、食事をすべて水分の多い流動食に切り替えるよう勧める。義歯を調整して噛めるようにしたのに流動食にすると、咀嚼機能と栄養の改善を妨げます。
- ⑶ 体重の減少を止めるため、主食のご飯を増やして漬物と一緒に食べるよう勧める。ご飯と漬物ではたんぱく質が不足し、筋肉の減少を防げません。
- ⑷ 動脈硬化を防ぐため、卵と肉を控えて野菜中心の食事にするよう勧める。やせて筋力の落ちた高齢者では、たんぱく質の制限は低栄養を悪化させます。
- ⑸ 義歯への負担を減らすため、食事を1日2回にまとめて量を多くするよう勧める。食事の回数を減らすと一日の摂取量が減りやすく、低栄養につながります。
解説
肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質源を毎食とり入れるよう勧めるのが最も適切です。体重減少と歩行速度の低下はフレイルの徴候で、ご飯と漬物中心の食事ではたんぱく質とエネルギーが不足します。高齢者では過剰な栄養より低栄養が問題になりやすく、筋肉量を保つためにたんぱく質を十分にとることが大切です。義歯を調整して噛める状態を整え、食事の内容と回数を保つよう助言します。
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