歯科診療所で、高圧蒸気滅菌器が正しく働いているかを定期的に点検することになった。…
歯科診療所で、高圧蒸気滅菌器が正しく働いているかを定期的に点検することになった。滅菌が達成されたことを最も直接的に確かめられる方法はどれか。
- ⑴ 芽胞を含むインジケーターを入れて滅菌し、培養して菌が発育しないことを確かめる。生物学的インジケーターは、最も抵抗性の高い芽胞が死滅したかを直接示します。
- ⑵ 包装の外側に貼った変色テープの色が変わり、滅菌器を通ったことが分かることを確かめる。変色テープは工程を通ったかを示すだけで、内部が滅菌されたことの証明にはなりません。
- ⑶ 取り出した包みが乾いていて、袋の中に水滴が残っていないことを手で触れて確かめる。乾燥の確認は保管のための点検で、微生物が死滅したかどうかは判断できません。
- ⑷ 滅菌後の器材の表面を拭い、アデノシン三リン酸の量を発光で測って汚れの残りを確かめる。この測定は洗浄で汚れが落ちたかの評価に使い、滅菌の達成の確認には使いません。
- ⑸ 滅菌器の表示パネルで、缶内の温度が設定した値に達したことを運転のたびに確かめる。表示温度は物理的な記録で、器材の中まで蒸気が届いて菌が死んだかは分かりません。
解説
耐熱性の芽胞を含む生物学的インジケーターを用い、滅菌後に培養して菌が発育しないことを確かめる方法が最も直接的です。高圧蒸気滅菌の管理では、温度や圧力を記録する物理的な方法、変色で条件を示す化学的インジケーター、芽胞の死滅を確かめる生物学的インジケーターを組み合わせます。前の二つは条件が満たされたことを示すにとどまり、微生物が実際に死滅したかを示せるのは生物学的インジケーターです。
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