ソクマル看護師

A さんの症状は半年ほどで落ち着き、夫との散歩や料理を楽しみ、特に問題なく過ごせ…

次の文を読み115〜117 の問いに答えよ。A さん(65 歳、女性)は、夫と2人で暮らしている。友人の死去後、食事量が減り、1 か月前から気分の落ち込みが強くなった。夫が積極的に散歩に誘っても、A さんは「体がだるい」「何をしても意味がない」と話し、寝つきも悪くなり、日中ほとんどの時間を臥床して過ごすようになった。心配した夫に連れられて精神科外来を受診したところ、うつ病と診断され、選択的セロトニン再取り込み阻害薬〈SSRI〉と不眠時の睡眠薬が処方された。夫から精神科外来の看護師に「日常生活で気を付けることはありますか」と質問があった。
A さんの症状は半年ほどで落ち着き、夫との散歩や料理を楽しみ、特に問題なく過ごせるようになった。精神科受診を終了して1年後、A さんは再び家にこもりがちになった。夫の話では、急に料理の作り方や人の名前を何度も確認するなど、家事に時間がかかるようになった。A さんは「何もできないと思っているでしょ」と、ささいなことに怒ったり、急に泣き出すことが増え、夫と一緒に精神科外来を再受診した。頭部MRI 検査の結果、多発性脳梗塞がみられ、血管性認知症と診断された。Aさんは「自分が認知症なんて信じられない。もう治らない」と話した。A さんに認められるのはどれか。2つ選べ。

解説

正解は⑴と⑸です。血管性認知症では、感情のコントロールが難しくなり、わずかなきっかけで怒ったり急に泣き出したりする感情失禁がみられます。またAさんは料理の作り方を何度も確認し家事に時間がかかっており、これは物事を順序立てて計画し実行していく働きが損なわれた実行機能障害と考えられます。段取りを目に見える形にしたり、工程を分けて行いやすくする工夫が支援になります。他の選択肢は躁状態や強迫症、うつ病でみられる症状であり、この場面の所見とは異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成

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